研究課題/領域番号 |
20K16379
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
西山 明宏 金沢大学, がん進展制御研究所, 助教 (80770172)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | BRAF V600E / 甲状腺未分化がん / 臓器横断的 / 分子標的薬耐性 |
研究実績の概要 |
患者検体より樹立したBRAF V600E陽性甲状腺未分化がん細胞株に対して、標準的治療であるBRAF阻害薬とMEK阻害薬の併用で、耐性誘導を試みた。in vitro細胞培養による2剤(BRAF阻害薬とMEK阻害薬)併用での耐性誘導は想定以上に困難であり、in vivoでの耐性誘導に方針を転換した。がん細胞をヘアレススキッドマウスの皮下に移植し、腫瘍形成することを確認できた。上記2剤を経口投与し、皮下腫瘍が一旦縮小したことを確認した。その後も治療実験を継続し、一旦縮小した腫瘍は増大に転じたことから耐性化したと判断した。 その皮下腫瘍を採取し、細胞株化させ、現在はNGS解析で耐性化に関与する遺伝子変異を検索中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
in vitroでの耐性誘導とin vivoでの耐性を同時併行できなかったことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
NGS解析の結果、有望な遺伝子変異が同定できた場合に、in vitroとin vivoで治療実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度はコロナ禍で実験が進まず、研究費の使用が滞った。 未使用額は次年度の実験用消耗品の購入に使用する。
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