胆道がんにおいて、血液検査にてCEAやCA19-9という腫瘍マーカが上昇することがあるが、すべての症例で上昇するとは限らず、また、胆道がん以外でも異常値を示すことがあるため、胆道がんを特異的に検出する方法は確立されていない。有効なバイオマーカーが存在しないため、そのバイオマーカーの開発は社会的意義は高く喫緊の課題となっている。早期には自覚症状が乏しく、黄疸などの症状を認めて診断時にはすでに末期の状態で発見されることが多く、5年生存率が約25%(胆道がん)と成人がんの中で最も予後不良の難治性がんである。本研究において胆道がんに疾患貢献度の高い尿中代謝物を同定した。
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