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2022 年度 研究成果報告書

エクソソームを活用した第三世代EGFR-TKI耐性化バイオマーカーの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16385
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

新谷 拓也  大阪大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (40762076)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードmiR-130a-3p / オシメルチニブ耐性 / EGFR-TKI / エクソソーム / 肺がん
研究成果の概要

上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)の耐性獲得は肺がん薬物療法の課題であり、その診断には患者負担の大きい組織生検が必要である。低侵襲に診断可能なバイオマーカー開発を目指し、エクソソーム(EVs)に着目して耐性獲得に寄与する因子の同定を試みた。ヒト肺がん細胞(PC9)と、第三世代EGFR-TKI(オシメルチニブ)に耐性獲得した細胞(PC9OR)が放出したEVsを解析した結果、PC9OR由来EVsに発現増加を認める6つのmiRNAを同定し、中でもmiR-130a-3pがオシメルチニブ耐性獲得に関わる重要な分子であることを明らかにした。

自由記述の分野

医療薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で、新たにエクソソーム中miR-130a-3pが、複数のヒト肺がん細胞株においてオシメルチニブ耐性を誘導することを示した。エクソソーム中miRNAは、病態を表す低侵襲な診断ツールとして期待されている。がん細胞が放出するエクソソームは血中に移行し、全身を循環すると考えられており、血中のmiR-130a-3pはEGFR-TKIの薬効を予測する新規バイオマーカーとなりうる可能性があり、肺がん薬物療法の個別適正化・医療経済効果への波及も考えられる。また、miR-130a-3pを標的とした新規治療法の開発は、EGFR-TKI耐性の克服にも寄与する可能性もあり、今後の更なる研究の発展に期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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