本邦癌死因第一位の肺癌のなかでEGFR遺伝子変異陽性肺癌に対する分子標的治療の有効性が確立されて久しい。その中でもEGFRエクソン20挿入変異に関しては有効な治療法が確立されていない。エクソン20挿入変異肺がん細胞モデルを樹立し、それらに対して有効な分子標的治療薬を模索すること、耐性化機序を明らかとすることを目的とした。poziotinib、tarloxotinibがこれら肺癌モデル細胞に対して有効であり、かつENUを用いた耐性化二次変異誘発にて、EGFR T790MとC797Sを耐性化二次変異として同定した。さらに新規薬剤mobocertinibに関しても評価を行い、有効であることを示した。
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