所属研究室ではレクチンマイクロアレイ技術、臨床に即した動物モデルを駆使して膵癌特異的糖鎖を同定し(H-Type 1/3/4)、特異的に結合するレクチンrBC2LC-Nを発見した。レクチンとエンドトキシンの融合薬を作製し、マウス膵癌モデルにて著しい抗腫瘍効果を認めた。この膵癌に対する成果をもとに、現在レクチン創薬に向けて準備しているが、膵癌よりも罹患率が高い大腸癌への適応を視野に入れ研究を行った。本研究では大腸癌における糖鎖発現、マウスでの抗腫瘍効果の確認、薬理動態の解明を行い、本研究室が推進する創薬を大腸癌へ応用するための基盤となる実験を行った。
|