研究課題
若手研究
KRAS増幅細胞に対してgenome-wide CRISPR screening及び検証的実験を実施し、MEK阻害剤の抗腫瘍効果を増強する可能性のある複数の候補遺伝子ノックアウト及び、抗腫瘍効果を減弱する可能性のある複数の候補遺伝子ノックアウトを同定した。これらの中でGPX4の阻害がMEK阻害剤との併用で良好な抗腫瘍効果が得られることが示唆された。今後はマウスでの前臨床試験の追加及びヒト臨床試験(phase I, II)の立案を行い、治療法開発を継続する予定である。
消化器癌
切除不能進行胃癌の治療成績は不十分であるが、こうした難治性の胃癌の治療法開発に貢献する研究結果を得た。また今回開発している治療戦略は、胃癌の既存の標準治療で用いる薬剤とは異なるため、既存の標準治療法を使い切った胃癌症例へのさらなる生存期間延長にも貢献する可能性がある。