研究課題/領域番号 |
20K16430
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
小島 勇貴 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (40577904)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 希少がん / PDX / ドラッグ・リポジショニング / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
2021年度は昨年度に引き続き下記2つの研究を行った。
(1)2020年度は希少がんPDX52株を用いて、治療標的となるバイオマーカーXのタンパク発現をスクリーニング評価し、バイオマーカーXの発現を有する希少がんを同定した。2021年度では、バイオマーカーXを標的とする治療薬Aを用いて、PDXマウスモデルでの薬効評価を行った。治療薬Aの薬効を認めたPDXについてバイオマーカーXの発現状況との関連性についてを評価した。今後は、PDXの遺伝子解析についてを予定しており、バイオマーカーXについてタンパク発現と遺伝子発現の双方から治療薬標的の適正について検討する。
(2)2020年度では子宮頸部胃型腺がんPDXの治療標的となるタンパク発現(HER2、HER3、PMS2、MSH6、PanTrk)の評価を行った。これらの結果について、American Association for Cancer Research annual meeting 2021にて発表を行った。また、本年度では同PDX試料のWESおよびRNAseqを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は計画していた希少がんPDXを用いた治療標的薬の薬効試験が完了したため
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今後の研究の推進方策 |
PDX試料の遺伝子解析を行い、治療標的のバイオマーカーに関連する遺伝子異常や遺伝子発現について探索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
遺伝子解析のための品質の問題で、遺伝子解析の開始時期の延長が必要となった。次年度使用額は本解析の継続に使用する。
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