研究課題/領域番号 |
20K16430
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
小島 勇貴 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (40577904)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 希少がん / PDX / ドラッグ・リポジショニング / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
2022年度は昨年度に引き続き下記2つの研究を進めた。
(1)これまでの研究期間で、希少がんAのPDXを用いてバイオマーカーBのタンパク発現を評価し、バイオマーカーXに対する治療薬Cの薬効を評価してきた。2022年度は希少がんAのPDX試料から核酸を抽出し遺伝子解析を行った。今後は、タンパク発現と遺伝子発現・異常の双方から治療薬標的の適正について検討する。
(2)2021年度までに子宮頸部胃型腺がんPDXの治療標的となるタンパク発現(HER2、HER3、PMS2、MSH6、PanTrk)およびWES、RNAseqを行ってきた。2022年度はPDX樹立時の患者腫瘍組織から抽出した核酸を用いて、PDX試料と腫瘍組織の遺伝子異常の一致性についてを評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
取り組んでいる2つの研究プロジェクトについて、1つは海外紙に投稿中であり、もう一方は学術集会での発表(American Association for Cancer Research annual meeting 2023)まで進捗しているため
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今後の研究の推進方策 |
PDX試料の遺伝子解析を行い、治療標的のバイオマーカーに関連する遺伝子異常や遺伝子発現について探索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は昨年度までに購入した物品で研究を進めることができ、必要物品が予想していたよりも少なかったことが考えられる。今後、遺伝子解析を行うにあたり、試薬や消耗品等で多くの物品が必要と考えられるため、残額は次年度の研究活動に使用する予定である。さらに、研究成果を学術集会での発表や、海外紙への投稿を予定しており、学会旅行費や英文校正費用としても使用する予定である。
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