研究課題/領域番号 |
20K16432
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) |
研究代表者 |
高森 信吉 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器腫瘍科医師 (20839542)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | マイオカイン / サルコペニア / 骨格筋 / 肺癌 / 免疫チェックポイント阻害薬 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
治療前CT画像にて骨格筋面積を測定した。血液中のマイオカインは、Filgen社のMILLIPLEX Human Myokine Panelを使用して15種類を網羅的に測定した。血液検体123例をFilgen社に提出すると、15種類のうち、10種類でほぼ検出感度以下の結果であった。測定可能であった5種類のマイオカインの中で、SPARC(Secreted protein acidic and rich in cysteine)が骨格筋量と相関し、免疫治療の奏効例において高値の傾向を認めた。この結果は、第63回 日本肺癌学会学術集会 学術委員会シンポジウムセッションで発表し、現在論文化を行っている。
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自由記述の分野 |
呼吸器外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、マイオカインのSPARC (secreted protein acidic and rich in cysteine)が免疫治療効果と関係することが明らかとなった。この結果から、骨格筋量減少(サルコペニア)を有する患者に対する解決策に繋がることが期待される。今後、サルコペニアの肺癌患者にマイオカインのSPARC を補充する新規薬剤開発に繋がる可能性がある。サルコペニアの肺癌患者に対する様々な介入試験を行う際の重要なrationaleとなると考えられ、肺癌免疫療法や肺癌悪液質の領域におけるBreakthroughに繋がる可能性がある。
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