本研究では、NK細胞を用いたCARーNK療法の開発・改良を通して、固形腫瘍など現在のCAR-T細胞療法における限界を乗り越え新たな領域を開発することを目標とした。まずNK細胞増殖を安定的に得られる系として、NK刺激因子であるIL-15と41BBLを細胞表面に強制発現させたK562細胞株の作成に成功、単細胞培養の後に発現の強い細胞株を樹立した。次に新たなNK細胞用CARコンストラクトをデザインしクローニングを行った。また、評価系としてフローサイトメトリーを用いた細胞障害活性アッセイや脱顆粒・細胞内サイトカインアッセイを確立した。一方、安定した活性化NK細胞培養やCAR発現を得るに至らなかった。
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