研究実績の概要 |
当初この研究ではキセノンガスを吸入しながらCTを撮影することを主とした研究であったが、新型コロナウイルスの蔓延により、呼吸機能検査でさえ、制限がかかり、何かを吸うという行為ができなくなってしまった。 そこで、我々は過去の肺に対する定位照射をおこなった症例を抽出し、どれくらい気腫があれば、そしてどれくらい正常肺と考えられる領域が、ある一定の線量にて障害を受けるならば、極端な呼吸機能低下が起こるのか、在宅酸素導入となるのかを調べた。 治療計画補助ソフトを利用し、画像を取得した。A)肺野 B)CT値を利用して描出された気腫性変化のarea C)30Gy,20Gy,5Gyのそれぞれの線量が照射されているarea D) AからBを引き、正常肺と定義し、さらにCのそれぞれの線量域を引いたもの。これを最終的な残存肺とした。いずれも有意差をもって呼吸機能低下が認められた。我々はこれを新たな指標と考え、論文を投稿中である。
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