本研究成果は、白血球のプロファイリングは免疫系の変化を鋭敏に反映するため、テロメラーゼ活性の亢進白血球、PD-1白血球の定量は、鋭敏なICI奏効予測マーカーとなり、将来的な、PEM及びPEM+ICI併用療法の個別化治療選択に応用が可能となる。少量採血による診断システムは即座に他科のがん診断にも応用可能であり、将来的には非侵襲的がん診断法として肺がん研究にとどまらず、さまざまながん種へ展開することを目指す。本システムの実現によって治療奏効率の向上と生存期間の延長で国民生活の質の向上と高額ながん医療コストの節減による社会経済の発展に貢献できることが見込まれ、本研究の学術的意義は非常に大きい。
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