脳活動パターンから情報を読み出す脳情報デコーディング技術は,色々な疾患や外傷で身体機能が損なわれてしまったヒトの日常生活の質の改善に役立つと考えられている.しかし,現在のところ脳情報の読み出し精度は十分ではない.また,一般に脳情報の読み出しには脳活動を計測しながら患者が課題を行うことが必要である.脳情報の読み出し精度を改善するためには課題を長時間行うことが望ましいが現実的には困難である.そこで,本研究では課題を行っていない自由行動下での脳活動を用いることで,精度が改善できることを明らかにした.即ち,患者への課題を増やすことなくより高い精度が得られる.
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