研究課題/領域番号 |
20K16483
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森田 真夏 (森川真夏) 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (80854885)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 神経変性疾患 / シャルコー・マリー・トゥース病 / 分子モーター / キネシン / KIF1A |
研究成果の概要 |
神経変性疾患のひとつである軸索型シャルコー・マリー・トゥース病(CMT2)は、筋萎縮や感覚障害を呈する疾患であるが、その発症メカニズムの全貌は未だ解明されていない。本研究課題では、CMT2の患者家系において見つかった分子モーターKIF1Aの変異に着目し、この変異型KIF1Aの性質を解析した。その結果、変異型KIF1A では、分子内の「モータードメイン」と「ネックドメイン」という2領域が異常に強く引き合うことで、軸索での運動が遅くなり、細胞内輸送が妨げられ、CMT2の発症につながることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで研究されてきたKIF変異によるシャルコー・マリー・トゥース病は、KIFのカーゴ結合機能の障害によるものが多かったが、今回初めてモータードメインの構造変化の障害による発症メカニズムが明らかになった。また本研究により、KIF1Aの微小管上運動の作動機構の理解を、分子内相互作用の観点から深めることができた。さらに、本研究課題で着目したKIF1A変異はシャルコー・マリー・トゥース病の患者家系だけでなく、痙性対麻痺や遺伝性感覚性自律神経障害の患者でも見つかっていることから、今回の成果は、神経変性疾患に対する分子標的治療や創薬に繋がることが期待される。
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