本課題ではアミロイド病理を呈するAppNL-G-F(App-KI)マウスとタウ病理・神経細胞死を呈するrTg4510マウスおよび運動神経細胞死を伴うSOD1G93Aマウスから単離したミクログリアの遺伝子比較解析したところ恒常性ミクログリアマーカーが神経細胞死に伴い発現低下することが確認できた。またAD 病理脳およびApp-KIマウスから単離したミクログリアを用いて炎症関連遺伝子の発現変化を解析したところ、カンナビノイド受容体2型 (CB2) が共通して上昇していることが確認できた。App-KIマウスにCB2作動剤を連続飲水投与し、認知機能の低下や神経炎症が改善されていることが明らかにした。
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