上皮細胞間バリアの視点から肝-脳連関を担う伝達物質を新規に同定し、肝-脳連関の制御機構・生理的意義・病態との関連を解明を目的とした。Cldn3KOマウスに対して光凝固モデルで脳梗塞を作成し、脳梗塞体積や運動機能評価を行い、Cldn3KOマウスでは脳梗塞体積が増大しなかった。また、脳梗塞でCldn3、Cldn5とoccludinが協調してBBBを制御していることがわかった。occludin KOマウスではCldn5とZO-1の発現が低下し、脳梗塞後では梗塞体積の増大と血管外漏出が増加し、急性期から慢性期に至るまでBBB障害を惹起し、血管新生も抑制され、神経学的な悪化をもたらすと考えられた。
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