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2021 年度 研究成果報告書

心不全患者における腹部臓器うっ血と低灌流の意義:ヘパトカインとの関連性

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16529
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

一條 靖洋  福島県立医科大学, 医学部, 病院助手 (00836041)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード心不全 / 多臓器連関 / 腹部超音波検査 / ヘパトカイン
研究成果の概要

心不全患者集団と対照群集団において、心不全患者における腹部臓器のうっ血及び低灌流を、腹部超音波検査を用いて評価する方法について検討した。また肝臓由来タンパクであるヘパトカインselenoprotein-P(Sep-P)及びfetuin-Aを測定し血行動態との関連について評価した。
心不全群では対照群に比較して血清Sep-P/fetuin-Aが有意に高値/低値であり、かつ肝臓のうっ血に関わらず肝低灌流群でSep-P/fetuin-Aが高値/低値を呈した。さらにSep-P高値群では低値群に、fetuin-A低値群では高値群に比較して心不全再増悪イベントが増加していた。

自由記述の分野

医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心不全は心臓のポンプ機能低下により全身臓器のうっ血と低灌流を来たし、多臓器不全は心不全の不良な予後と関連している。しかし、腹部臓器の結構動態を評価する非侵襲的手法は確立されていない。また肝臓由来液性因子であるヘパトカインが恒常性維持に重要な役割を果たすことが分かってきたが、肝臓のうっ血や低灌流によるヘパトカイン分泌異常などの詳細は検討されていない。
本研究では腹部超音波検査による非侵襲的な腹部臓器の血行動態評価法の有効性が示唆された。また既知のヘパトカインSelenoprotein-P/fetuin-Aの、肝血行動態との関連、および心不全・多臓器連関のバイオマーカーとしての有益性が示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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