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2021 年度 実施状況報告書

アルツハイマー病関連遺伝子プレセ二リンの細胞内Ca動態への影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K16532
研究機関順天堂大学

研究代表者

堀 敦詞  順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50838373)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアルツハイマー病 / プレセニリン蛋白 / カルシウム動態 / iPS細胞 / 神経細胞
研究実績の概要

本研究では、遺伝性アルツハイマー病で神経細胞の異常興奮が起こるのかを検証することを目的としている。認知症の主な原因の一つであるアルツハイマー病は、患者数が年々増加する一方で、その病態生理や発症機序については明らかでなく、有効な予防や治療法は確立されていない。野生型iPS細胞由来神経幹細胞とアルツハイマー病患者由来プレセニリン1変異型iPS細胞由来神経幹細胞から神経細胞(大脳皮質ニューロン)を分化させて機能解析実験等に用いた。野生型iPS細胞由来神経細胞とプレセニリン1変異型iPS細胞由来神経細胞にカルシウムインジケーターをローディングして、その自発発火活動をカルシウムイメージングを用いて比較した。その結果、野生型iPS細胞由来神経細胞に比べて、プレセニリン1変異型iPS細胞由来神経細胞では異常カルシウム波が多数観察された。今後は、プレセニリン1変異型iPS細胞由来神経細胞で観察された異常カルシウム波の原因について、カルシウムに関連するチャネルやポンプの各種阻害剤を用いて探索し、プレセニリン1変異と異常カルシウム波の関連性を調べていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度に引き続き、日本を含む世界中で新型コロナウイルス感染症が蔓延しており、国内外の研究試薬の入荷や納品が遅延したため。

今後の研究の推進方策

プレセニリン1変異型iPS細胞由来神経細胞で観察された異常カルシウム波の原因について、カルシウムに関連するチャネルやポンプの各種阻害剤を用いて探索し、プレセニリン1変異と異常カルシウム波の関連性を調べていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

昨年度に引き続き、日本を含む世界中で新型コロナウイルス感染症が蔓延しており、国内外の研究試薬の入荷や納品が遅延し、当初の予定より研究が遅れたため。プレセニリン1変異型iPS細胞由来神経細胞で観察された異常カルシウム波の原因を探索し、プレセニリン1変異と異常カルシウム波の関連性を調べていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Abnormal Cardiac Repolarization After Seizure Episodes in Structural Brain Diseases: Cardiac Manifestation of Electrical Remodeling in the Brain?2021

    • 著者名/発表者名
      Mori Shusuke、Hori Atsushi、Turker Isik、Inaji Motoki、Bello‐Pardo Erika、Miida Takashi、Otomo Yasuhiro、Ai Tomohiko
    • 雑誌名

      Journal of the American Heart Association

      巻: 10 ページ: _

    • DOI

      10.1161/JAHA.120.019778

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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