多発性骨髄腫(MM)細胞株におけるmature miRNAのm6aメチル化をmiR-137に着目して解析した。プロテアソーム阻害薬の添加によりmiR-137のm6Aメチル化比率の上昇とmiR-137発現量の発現維持が確認できた。MM細胞株ではm6Aメチル化酵素METTL3のmRNA発現は低発現であり、一方で脱m6Aメチル化酵素FTOおよびALKBH5のmRNAは発現が維持されていた。また、プロテアソーム阻害薬の添加により脱m6Aメチル化酵素のmRNAの低下が認められたことから、MM細胞におけるm6Aメチル化制御は脱m6Aメチル化酵素群の発現により制御されることが示唆される。
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