研究課題/領域番号 |
20K16549
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
西山 典子 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (50613410)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | AIG / 白点 / 制酸剤 / P-CAB |
研究実績の概要 |
近年、抗血栓薬や酸関連疾患に対する強力な制酸剤の頻用に伴いPPI関連胃症が注目される。我々は、通常内視鏡観察で非萎縮粘膜上の白点(white spot;WS)を発見し、カリウム競合性酸遮断薬(P-CAB)と高ガストリン血症が関連する可能性があることを報告した。白点の拡大内視鏡像は、球状微小白色病変と球状表面の微小血管を特徴とするwhite globe appearance(WGA)に合致する。WGAは、早期胃癌や自己免疫性胃炎にみられると報告されるが、非癌及び非萎縮粘膜においてみられるmacroscopic WSの発現要因は、明らかでない。 WSと制酸剤、高ガスリン血症との関連性を調べ発現要因を精査施行した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者を制酸剤(PPI及びP-CAB)グループ(n = 112)と非制酸剤コントロールグループ(n = 158)に分けWSの出現率を比較検討している。 現在症例を蓄積中である。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、生検組織よりmiRNAの精査等を行う。 また、各ガストリン値を比較検討を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
組織生検からの、miRNA精査が遅延しており、次年度使用額が生じました。
|