本研究の目的は、神経性やせ症(以下、AN)患者のdysbiosisをシンバイオティクス(以下、SynB)により是正し、その効果を科学的に検証することである。予備実験として、AN患者を対象にSynB投与を行った。SynBを投与しなかった患者と比較して、SynBを投与した患者では累積エネルギー摂取量あたりの体重増加量が大きい傾向がみられた。その後、本研究の主題であるランダム化比較試験を開始。COVID-19の感染拡大が断続的に続いたため、2023年度終了時点で解析に必要なサンプル数に到達しなかった。現状では、どちらの群がSynB群か不明であるが、摂食効率などに群間差を認めている。
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