我々は、骨髄間葉系幹細胞(BMSC)治療によりアルツハイマー病モデルマウスの脳内ミクログリアにおけるCD14の発現が増加し、CD14の発現増加がミクログリアによるアミロイドβ貪食能の促進に寄与することを過去の報告で突き止めた。また、BMSCによるCD14発現増加効果にはアポリポプロテインE(ApoE)の発現増加が寄与することを突き止めた。 多発性硬化症のモデル動物である実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルマウスに対するBMSCの治療効果を検討するため、まずEAEモデルの作成を行なった。EAEモデルの安定した作成をするに至ったものの、研究機関内にBMSCの治療介入を行う段階までに至ることができなかった。
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