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2022 年度 実施状況報告書

オピオイド誘発性便秘症に対する鍼治療の有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16562
研究機関明治国際医療大学

研究代表者

岡田 岬  明治国際医療大学, 鍼灸学部, 助教 (70849497)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードオピオイド誘発性便秘症 / 鍼 / 結腸運動 / ロペラミド
研究実績の概要

手術後の疼痛やがん性疼の痛管理に使用されるオピオイド鎮痛薬は、副作用としてオピオ
イド誘発性便秘症(Opioid-induced constipation: OIC)を引き起こすことが知られている。オピオイド誘発性便秘症は患者のQOL低下につながり、さらに低用量のオピオイド鎮痛薬の使用でも誘発されることから、厄介な副作用であると認識されている。鍼通電療法は術後の疼痛を緩和し、疼痛管理のためのオピオイド鎮痛薬の使用を減少させるという報告がある(石丸2000, Wu MS 2016)。鍼通電療法は手術後の多様な症状に対して効果的であると考えられ、OICにおける鍼通電療法の効果についても検討することは非常に臨床的に重要である。OICに対する鍼通電療法の効果を検討するため、μ受容体アゴニストであるロペラミドによるOICモデルの作成と鍼通電刺激(Electroacupuncture: EA)の影響を検討した。
SD系雄性ラットを対照群、OIC群、OIC+EA群に分けた。前処置としてカテーテルを盲腸から結腸側に向けて挿入し、5日間の回復期間を設けて測定した。対照群は生理食塩水、OIC群とOIC+EA群はμ受容体アゴニスト(ロペラミド塩酸塩, 4.0 mg /kg/2回/日, s.c)を測定3日前から毎日投与した。OIC+EA群は測定前にEAを行った。CTは、留置カテーテルからマーカー20粒を生理食塩水とともに注入し、経時的にソフトX線で撮像し、Geometric Centerの算出により評価した。μ受容体アゴニストによりCTが遅延し、その遅延はEAによって改善された。この結果により、EAはOICを改善することが示唆された。
これまでの内容を2022年度に学会発表を行った。現在は薬理学的にOICの病態とEAの効果を詳細な検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

初年度からの遅れが引き続き継続している。今年度は研究課題の内容の一部を学会発表を行ったが、次年度は論文化することを計画している。引き続き実験時間の確保に努める。

今後の研究の推進方策

本年度学会発表を行った内容に薬理学的検討を加え、論文化を行う。

次年度使用額が生じた理由

実験計画より実験が遅延したので、消耗品等の購入ができていないため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オピオイド誘発性便秘症に対する鍼刺激の影響2022

    • 著者名/発表者名
      岡田岬、谷口授、谷口博志、北小路博司、今井賢治
    • 学会等名
      第75回日本自律神経学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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