本研究では、膠原病に伴う間質性肺炎(CTD-IP)におけるS100A8およびS100A9の役割を明らかにした。CTD患者では健常者と比較すると、S100A8、S100A9およびcalprotectinは有意に高値であった。特に、Calprotectinは顕微鏡的多発血管炎(MPA)-IPと関節リウマチ(RA)-IPで、S100A8は、MPA-IP、強皮症-IP、RA-IPで、S100A9はMPA-IPで高値であった。MPAにおいてIPの有無でS100タンパク質A8/A9に差を認めず、KL-6値との相関もなかったが、他のCTDにおいてIPの有無で差がある疾患があった。
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