本研究の目的は、in vivo において血管透過性を評価することが出来る実験系を確立し、血管透過性亢進メカニズム・病態を解明することである。上記研究目標実現のために血管内皮細胞が蛍光標識されたTie2-GFPマウスに脳血管透過性を亢進する刺激を加え、頭窓を作成し、二光子顕微鏡を使用し、観察した。血管透過性亢進の評価はrhodamine dextranの血管外(神経実質)への拡散を蛍光強度から定量化して行った。脳定位固定トロンビン皮質下注射およびシャムオペ群それぞれで15例ずつ観察を行い、rhodamine dextranの神経実質の蛍光強度に有意な差が認められた。
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