研究課題
若手研究
実態調査研究として、急性期脳梗塞の診断で入院した患者に対して、現在,患者背景、画像検査、脳波所見など収集し急性症候性発作、および脳卒中後てんかん発症の頻度を前向きに登録している.研究内容の報告として,日本臨床神経生理学会の機関紙である「臨床神経生理学」に「脳卒中のおける急性症候性発作の神経生理」と題して,急性期脳卒中における急性症候性発作とその後のてんかん発症について概説した原著論文が採択された.脳卒中後のてんかんと認知症の発症について,総説を国際誌に投稿予定としている.
神経
本研究を介して,急性期脳血管障害における急性症候性発作及びその後のてんかん発症についての知見が深まり,てんかん発症の病態解明の一助となることが予測される,また急速に脳卒中後てんかんにおいては,てんかん非合併患者よりも,認知機能が低下することが知られており,脳卒中後てんかんと血管性認知症の発症機序は、脳卒中患者では重複する傾向があることが示唆された.脳卒中後のてんかんや認知症について,さらに研究調査することで,高齢化社会となった日本の,健康寿命の増進に将来的に寄与すると考えられる.