骨格筋におけるセロトニンの役割、及びセロトニン投与による骨格筋障害のメカニズムを明らかにすることを目的とし、マウス骨格筋におけるセロトニン関連遺伝子の発現解析と、セロトニンを投与したC2C12細胞での遺伝子発現解析を行なった。その結果、マウスの骨格筋部位によってセロトニン産生や代謝が異なり、それらが筋肥大や筋萎縮に関わっている可能性が示唆された。培養細胞の解析では、高濃度で添加した際にエネルギー代謝関連遺伝子などの遺伝子発現が低下し、myotubeの形成が抑制された。今回行った高濃度のセロトニン添加は、骨格筋障害をもたらす細胞のモデルとなり得るため、今後、治療標的分子の発見につなげていきたい。
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