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2023 年度 実績報告書

ドパミン機能障害の視点からみた抑うつ:DAT-SPECTへのテクスチャ解析の応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K16618
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田村 赳紘  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野, 助教 (70793876)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードdepression / dopamine dysfunction / biomarker / texture analysis / dopamine transporter
研究実績の概要

本研究の主たる成果は、うつ病と双極性障害の患者を対象とし、線条体ドパミン機能の代理指標として認知されているドパミントランスポーター(DAT)-SPECTに新規手法であるテクスチャ解析を適用し、得られた特徴量が抑うつの重症度と関連することを示したことである。具体的には、寛解群、軽症ー中等症群、重症ー最重症群の群間比較において、寛解状態と抑うつ状態で有意差を示すこと、この特徴量が同一個人の治療前後においてその状態像の変化に伴って変化することを明らかにした。これらの結果は年齢や投薬の影響では説明されず、DAT-SPECTに対するテクスチャ解析が従来の解析方法より多くの情報をもたらす可能性を示すとともに、DAT-SPECTのテクスチャ特徴量が抑うつに関する状態マーカーとして有用である可能性を示した。
最終年度には、上記2疾患に加え、パーキンソン病やその関連疾患など器質因を背景に持つ抑うつ状態の患者のデータ収集も継続した。加えて、テクスチャ特徴量を用いた治療反応性の予測を可能とするマーカーを作成することも並行して行ったが、研究期間内での達成には至らなかった。
そのほか、淡蒼球を中心としたマンガン沈着に伴うドパミン機能障害の関与が想定される、稀な抑うつ病態に関する報告を行い、ドパミン機能障害という視点から抑うつ病態への考察を深めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Case report: Recurring and treatment-resistant depression in acquired hepatocerebral degeneration due to a congenital portosystemic shunt2024

    • 著者名/発表者名
      Tamura Takehiro、Takagi Shunsuke、Hayakawa Akane、Oyama Jun、Fujino Junya、Shiwaku Hiroki、Takahashi Hidehiko、Sugihara Genichi
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: 15 ページ: -

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2024.1402695

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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