研究実績の概要 |
2023年度は新たに6名の入院患者のリクルートをおこなった。これまでの集計データとしては、N=38名、男性28名、女性10名、主診断はゲーム行動症31名、ゲーム行動症はつかないものの、SNS等何らかのネット使用の問題があると判断された者が7名、年齢16(12-34), スクリーンタイムpre 11時間(5-21)、post5.5時間(0-10) Internet Addiction Test(IAT)はpre70(36-84), post41(0-79)、握力Tscore 38.7 (-2.7-79.5) post40.3 (-2.7-59.3)、腹筋T score pre35.4 (11.0-54.4) post37.8 (2.9-58.1)、柔軟性Tscore pre36.7 (4.2-58.2) ,post40.3 (4.2-63.2)、敏捷性Tscore pre31.2 (-24.9-55.2),post 27.5 (-24.9-49.0)、といずれも平均(Tscore50)を下回る結果であった。入院前後でのネット使用時間はp=3.19e-06、IATはp=0.018と優位な改善を認めた。入院前後のTスコアはいずれも有意差は認めなかった(握力Tスコア:p値 = 0.953873、腹筋Tスコア:p値 = 0.590488、柔軟性Tスコア:p値 = 0.585467、敏捷性Tスコア:p値=0.593063)1ヶ月の入院では体力の改善までは認めなかったが、スクリーンタイム、IATスコアの改善を認めた。引き続きN数の増加、長期的な効果に関しても検証が必要である。
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