自閉スペクトラム症(以下ASD)は社会性の障害と、限定された反復的な行動に特徴がある。加えて、運動遂行の拙劣さもその中核的な特徴として知られている。ASDでは局所的な脳機能だけでなく脳全体のネットワークも異なることが知られており、運動機能に関してASDで実際どのように神経ネットワークが異なるか検証することが課題となっている。 本研究では小児用MEGを用いて、定型発達児とASD児を対象に運動遂行課題中の位相振幅カップリングを調べ運動遂行中の神経ネットワークを明らかにした。この結果を論文化し、この分野のトップジャーナルである「Neuroimage: Clinical」に2020年度1月に出版した。
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