主に未就学のASD児、健常児をそれぞれ公募し、脳内神経ネットワークの構造の違いをMEGを用いて調べた。自閉スペクトラムの診断は国際的に広く使われている構造化面接であるADOS、DISCOを用いて行い、知能検査はK-ABCを用いて行い、コミュニケーション障害やこだわりの強さはSRSを用いて評価した。MEGを用いて脳内の68部位の神経活動を推定し、脳部位間の神経活動の相同性をPhase lag indexを用いて評価することで脳内神経ネットワークを可視化した。可視化した脳内神経ネットワークをグラフ理論を用いて解析し、ASD児と健常児の神経ネットワーク構造に有意な違いを見出すことができた。
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