2020年4月から2年間にわたり、長崎大学病院の精神科をローテートする研修医に対して、ローテート開始時と終了時に質問紙調査を実施した。合計で99名の研修医から回答を得た。ローテート終了時、精神科関連の研修到達目標に対する理解度や初療に当たる際の自信が向上した。また、研修医は精神疾患に対して好意的なイメージをより強く持った。さらに、多職種連携に対する準備状態が向上した。 精神科をローテートすることで、研修医は多面的な学びを得ていることが明らかとなっており、精神科研修の必修化は意義深いものであり、臨床研修制度と医師養成に大きく貢献できるものであると考えられた。
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