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産後うつ病(以下PPD)は妊娠や産褥期の内分泌的変化が情動変化に繋がると考えられているが、脳科学的なメカニズムは解明されていない。 本研究では、PPD患者がどのような脳内変化を来すのか拡散尖度画像(以下DKI)を用いて観察し、PPDの標準的なスクリーニング手法であるエジンバラ産後うつ病自己評価表(EPDS) と比べ、DKIが新たなPPDの診断手法となり得るか検証する。症例集積は前向きコホート研究の形をとり、正常群とPPD群の2群間比較を行う。 また、PPDの診断に至らなかった症例については、EPDSの結果とDKI所見に相関関係が認められるか検討する。さらにボンディング障害との関連性についても検証する。 当院に設置されている3テスラMRIの撮像条件の設定は完了している。 当院通院中の妊婦および褥婦からエジンバラ産後うつ病自己評価表(以下EPDS)の聴取は問題なく実施できており、妊娠中期(30~32週頃)と産後4日目・2週間・1か月の計4回の聴取ができている。精神科医診察は、正常群は産後1か月頃に、PPD群は疑わしい段階で遅滞なく実施できている。 現在、DKIの解析を行っているが、期間中に当院で分娩した産婦で精神科医の診察のもとPPDの診断に至り、さらに研究同意が得られた数が非常に少ない。そのため、正常産婦との比較が困難となることが予想される。その場合は、これまでの報告との比較を行い、上記について検討していく。
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