• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

問題飲酒者に対するオンライン版飲酒日記の効果検証と新たなプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16637
研究機関地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(総合臨床研究所)

研究代表者

角南 隆史  地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(総合臨床研究所), 総合臨床研究所, 医師・医療系職員 (20796924)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード減酒支援 / アルコール依存症 / 多量飲酒 / オンライン / ブリーフ・インターベンション
研究実績の概要

2021年度は、研究1)職域でSNAPPY-DOCプログラムの効果検証研究の結果に考察を加えて論文化を行った。プログラムの効果として、多量飲酒者に対してSNAPPY-DOCプログラムを利用することにより、3か月の介入期間で対照群と比べて飲酒量を統計学的に有意に減らすことが出来ることが示された。研究結果は、オープンアクセスジャーナルであるJournal of Occupational Health(Impact factor:2.708)にアクセプトされ、2022年1月に出版された。
Sunami T, So R, Ishii H, et al. A randomized controlled trial of the web-based drinking diary program for problem drinking in multi workplace
settings. J Occup Health. 2022;64(1):e12312. doi:10.1002/1348-9585.12312
また、2021年9月に当館の倫理審査委員会の承認を得て、研究2)総合病院でSNAPPY-DOCプログラムの利便性調査を行った。具体的には当館精神科にアルコール依存症や多量飲酒で通院中の患者さん約10名にSNAPPY-DOCプログラムを短時間利用してもらい、利便性や改善点を調査した。この結果を踏まえて、SNAPPY-DOCプログラムを改良し、ホームページ上に一般公開した。
https://snappydoc.udb.jp/
また2022年度から開始した 研究3)新たなオンラインプログラムの開発、ではオンラインで問題飲酒について振り返りを行うワークブックを作成し、SNAPPY-DOCプログラムのコンテンツの一つとして、公開している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初予定していた研究1,2,3はいったん終了した。2023年度は最終年度となるが、研究3)で作成したプログラムを実際に多くの多量飲酒者に使っていただき、修正を加えていく予定である。

今後の研究の推進方策

2023年度は当初の計画に上がっており既に着手されている、研究3)新たなオンラインのプログラムの改修を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は、プログラムのサーバー代などの維持費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 【依存症治療の現在】総合病院で減酒外来を始めてみたら2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 雑誌名

      精神医療

      巻: 6 ページ: 54-62

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 減酒指導における飲酒に関する目標の立て方2022

    • 著者名/発表者名
      角南 隆史, 宋 龍平
    • 雑誌名

      日本アルコール関連問題学会雑誌

      巻: 24 ページ: 119-123

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ないないづくしの総合病院でも始められる『アルコール・チーム医療』せん妄対策から始まる,総合病院内での「アルコール・チーム医療」2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 雑誌名

      総合病院精神医学

      巻: 34 ページ: S-127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【精神科臨床ライブ】(第13章)精神科救急事態 「夜に眠れず,落ち着かず,壁に文字が書いてありました」 アルコール離脱せん妄/けいれん2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 雑誌名

      精神科治療学

      巻: 37 ページ: 308-311

    • 査読あり
  • [学会発表] ブリーフ・インターベンションの基礎とこれまでのエビデンス2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 学会等名
      ブリーフ・インターベンション&HAPPYプログラム研修
  • [学会発表] オンライン版飲酒日記のご紹介SNAPPY-DOC プログラム2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 学会等名
      第344回アルコール関連問題予防研究会
  • [学会発表] アルコール依存症の医療連携2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 学会等名
      2022年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
  • [学会発表] ないないづくしの総合病院でも始められる『アルコール・チーム医療』2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 学会等名
      第35回 日本総合病院精神医学会総会
  • [学会発表] アルコール性肝障害とハームリダクションの可能性2022

    • 著者名/発表者名
      角南隆史
    • 学会等名
      第42回アルコール医学生物学研究会学術集会
  • [図書] 内科医・かかりつけ医のためのアルコール使用障害治療ハンドブック2023

    • 著者名/発表者名
      成瀬暢也
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      新興医学出版社
    • ISBN
      9784880029238

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi