研究課題/領域番号 |
20K16638
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
成田 尚 北海道大学, 大学病院, 助教 (50779874)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | MRI / 双極性障害 / 大うつ病性障害 |
研究実績の概要 |
北海道大学病院精神科神経科に通院もしくは入院中の躁うつ病および大うつ病の患者さんを対象とし、頭部MRIの撮像と同時に、対象患者の年齢、性別、発症時の年齢、罹病期間、使用中の向精神薬を調査した。双極性障害および大うつ病性障害の診断は、Diagnostic and Statistical Manual of mental disorders、 fifth edition(DSM-5)に基づいて確認した。また、双極性障害および大うつ病性障害の臨床症状はハミルトンうつ病評価尺度およびヤング躁病評価尺度を用い全ての項目を評価した。MRI 撮像はPhilips 社の3 テスラのMRI 装置であるAchieva TX)とSENSE-head-32 coil を用い、白質の評価のため拡散尖度画像を撮像し、同時に解析に必要なT1強調画像を撮像した。DKI データはDiffusional Kurtosis Estimator version 2.6.0 を使用して抽出を行い、その後T1 強調画像をStatistical Parametric Mapping version 12により分割化した。その後、T1強調画像をテンプレートに正規化し、その変換指標を拡散尖度画像に適応した。 現時点で躁うつ病 4名、大うつ病性障害 5名のリクルートが終了した。症例数が予定より少ないため、引き続きリクルートをすすめていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響からリクルートが滞っている。引き続きリクルート方法を工夫して、症例数の確保を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
当院通院中の患者さんを中心にリクルートをすすめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響などからリクルートがすすまないため、必要な経費が見込みよりも少なかったため。今後はリクルートの改善・強化を行い、繰り越した金額を使用する見込みである。
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