研究課題/領域番号 |
20K16641
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤川 慎也 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20797279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 毛髪コルチゾール / 思春期 / ストレス / レジリエンス / コホート研究 |
研究実績の概要 |
申請者が運営に携わる東京ティーンコホート調査より約260名の11-12歳思春期児童を抽出したサブサンプルコホート調査の15-16歳児童を対象とした第3期調査を平成30年5月より令和2年秋まで行った。毛髪検体は第3期調査より採取を開始し東京大学にて保管している。第2期サブサンプル調査より新たに参加した思春期児童の毛髪検体も合わせ300を超える検体を取得した。毛髪コルチゾール測定に関して、確定した測定手法(LC-MS)、検体授受・データ報告の手順に準じて、外部専門業者に測定を委託した。並行して、データ解析設備を整備した。また、令和2年度より17-18歳児対象の第4期サブサンプル調査を開始し、毛髪の取得を継続している。令和3年度は、第3期サブサンプル調査で取得した毛髪測定結果のデータ管理、データクリーニング等を行い、同調査で取得したその他のデータとの関連の予備解析を行う。また、令和3年秋頃に調査終了予定の第4期東京ティーンコホート調査のデータとサブサンプルデータと連結し予備解析を行う。調査進行に新型コロナウイルスの影響による遅れが生じた場合も考慮し、進行に合わせ論文執筆、国内学会発表等を行う。令和4年度は、本研究の主目的である思春期毛髪コルチゾールと内的・外的適応の関連解析を行い、論文執筆及び、国内外で学会発表等を行う。また、令和2年度より開始した第4期サブサンプル調査にて、毛髪取得を開始しており、個人内の毛髪コルチゾールの縦断的変化の評価が可能となる見込みであり、本研究の解析モデルを更に拡張する事も期待できる状況にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請者が運営に携わる東京ティーンコホート調査より約260名の11-12歳思春期児童を抽出し継続しているサブサンプルコホート調査の15-16歳児童を対象とした第3期調査を平成30年5月より令和2年秋まで行った。毛髪検体は第3期調査より採取を開始し東京大学にて保管している。第2期調査より新たに参加した思春期児童の毛髪検体も合わせ、300を超える検体を取得した。毛髪コルチゾール測定に関して、委託する外部専門業者との打ち合わせを続け、確定した測定手法(LC-MS)、検体授受・データ報告の手順に準じて測定を進めた。以後、データ管理を行っている。並行して、解析設備を整備した。また、令和2年度より第4期サブサンプル調査を開始し、毛髪の取得を継続している。 調査自体は、新型コロナウイルス感染症対策により多少の遅延は生じたものの、大幅な遅延や参加者の減少なく進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、第3期サブサンプル調査で取得した毛髪測定結果のデータ管理、データクリーニング等を行い、同調査で取得したその他のデータとの関連の予備解析を行う。また、令和3年秋頃に調査終了予定の第4期東京ティーンコホート調査のデータクリーニング終了後に、サブサンプルデータと連結し予備解析を行う。調査進行に新型コロナウイルスの影響による遅れが生じた場合も考慮し、進行に合わせ論文執筆、国内学会発表等を行う。令和4年度は、本研究の主目的である思春期毛髪コルチゾールと内的・外的適応の関連解析を行い、論文執筆及び、国内外で学会発表等を行う。 また、令和2年度より開始した17-18歳児対象の第4期サブサンプル調査にて、毛髪取得を開始しており、個人内の毛髪コルチゾールの縦断的変化の評価が可能となる見込みである。前述の研究解析に加えて、毛髪コルチゾールの縦断的変化、更にはその変化パターンがその後の内的適応及び外的適応に与える影響の検討により本研究の解析モデルを更に拡張する事も期待できる状況にある。
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次年度使用額が生じた理由 |
第3期サブサンプル調査により、当初想定した260検体を十分に上回る300超の毛髪検体を取得した。一方で想定以上の毛髪検体の測定費を要す状況にあり他予算を充当した。そのため、令和2年度に毛髪検体測定目的で使用予定であった本研究費を、第4期サブサンプル調査の毛髪検体測定等のために繰り越した。
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