聴覚定常反応(ASSR)のためのPC、インサートイヤホンを購入した。また、psychopyと呼ばれるpythonベースの心理課題提示ソフトに習熟し、課題作成を行えるよ うにした。さらに、psychopyではserialポート経由でトリガーが出力できることを確認した。しかし、serialポート経由では、MSLTに使用しているphilips社製 ポリソムノグラフィー装置へのトリガー入力が不可能であった。そのため、音刺激自体をスピーカーから出力し、それをphilips社製ポリソムノグラフィー装置 にマイクを通してアナログ信号として入力する系を確立した。この方法であればトリガーとして使用可能であることを確認した。 さらに、日中の眠気をきたす疾患(ナルコレプシーおよび特発性過眠症)に対する反復睡眠潜時試験(MSLT)を多く行なっている小石川東京病院と共同研究を行うこ ととした。これにより、聴覚定常反応実験を行う対象数を増やす計画が可能となった。小石川東京病院でも共同研究及び聴覚刺激についての倫理審査を通過し、 小石川東京病院に導入する聴覚刺激装置についても購入し、課題設定、音量調節等を済ませ、導入可能状態とした。小石川東京病院で使用するMSLTのためのポリ ソムノグラフィー装置機器もphillips社の同機種であることを確認済みである。測定条件も両病院で統一することに成功した。 症例蓄積に必要な条件は全て整い、症例の蓄積を開始した。現在両病院にて症例の蓄積し、解析を行った。解析手法はpythonベースのMNEというモジュールで 行っている。 解析では、眠気の強い状態でASSRの反応が異なる可能性が示唆されたが、症例数が少なく明確な結果につながっていない状況である
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