本研究では、脳波検査を利用して、一般的な医療施設でも利用可能な、認知症の鑑別診断及び予後予測に有効な客観的バイオマーカーを開発することを目的とした。当院脳外科と共同で、安静時脳波データを用いて、様々な認知症疾患と健常者を識別するための深層学習モデルを開発し、その成果は国際学術誌に掲載された。さらに、ポータブル脳波計を使用して脳波検査をより簡易に行い、そのデータを機械学習モデルで解析することにより、精神神経疾患の発症を高精度に予測できることを示し国際学術誌にて発表した。これらの知見を活用し、ポータブル脳波計を使用した認知症性疾患の識別研究を進め、その成果は国際学術誌で査読を受けている。
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