研究成果の概要 |
気分障害患者を高照度光照射群(BL群, 10,000 lux, 30min)と低照度光照射群(DL群, 50 lux, 30min) に無作為に割り付け、4週間の光照射前後でMRIによる画像評価を行った。BL群12例、DL群12例であった。群間と照射前後の交互作用に関して、左海馬歯状回頭部にて有意(p=0.003)な結果が見られた。また、BL群における光照射前後の体積を比較したところ、左海馬歯状回頭部の体積が有意に増加していた(p=0.002)。一方、DL群においては、光照射前後で同部位の体積変化は認めなかった。高照度光照射により左海馬歯状回頭部の神経新生が生じた可能性が示唆された。
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