現在までアルコール使用障害(Alcohol Use Disorder:AUD)重症者17人、中等症AUD者3人、健常者12人を対象に撮像を行なった。重症AUD者と健常者の2群で脳の反応を比較した。 ①扁桃体、②尾状核、③楔前部をそれぞれ関心領域とし集団解析を行うと、AUD患者のBOLD反応は健常者と比較して、 ①ノンアルコールビールの動画に対して有意に上昇(p=0.034)②オレンジジュースの動画に対して有意に低下(p=0.022)③ノンアルコールビールの動画に対して有意に上昇(p=0.027)などの結果が得られた。扁桃体、尾状核、楔前部のあるネットワークで何らかの障害があることが考えられた。
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