研究課題
若手研究
双極性障害寛解期において、主観的認知機能と客観的認知機能が関連することが確認された。その後、興味深いことに、主観的認知機能のほうが客観的認知機能よりも社会機能との関連が強いことが明らかとなった。また、事象関連電位を用いた研究では、主観的認知機能よりも客観的認知機能のほうがP300平均振幅との関連が強いことが示された。
双極性障害における認知機能障害
近年、症状寛解期における認知機能障害は、社会機能の障害との関連が注目されており、双極性障害の治療ターゲットとして認知機能障害を捉えることが重要と考えられるようになってきた。現在、認知機能障害は、双極性障害患者の機能回復と生活の質を向上させるための新しい治療標的となっている。本研究は、双極性障害寛解期における認知機能障害をターゲットとした治療法開発に寄与する可能性がある。