研究実績の概要 |
今年度はドパミン過感受性モデルラットおよび非過感受性モデルラットを作成し、高用量のハロペリドールが線条体、側座核、海馬(CA1,CA3,DG)中の神経細胞やアストログリアに与える影響を、熱ショックタンパク70 (HSP70)、アストログリア中のグルタミン酸トランスポーター1 (GLT-1)やグルタミン合成酵素 (GS)をマーカーとして調査した。 その結果、ドパミン過感受性モデルラットでは線条体や海馬CA3に神経損傷を来たしており、これらがドパミン過感受性精神病の主要症状のひとつである遅発性ジスキネジアの発現に関与していることがわかった。これらの結果をまとめて、現在"Glutamatergic neurotoxicity in haloperidol-induced dopamine-supersensitivity-state rats: the alteration of astroglial processing and heat-shock protein HSP-70 in the striatum and hippocampus"として論文投稿中である。
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