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2022 年度 研究成果報告書

インターロイキン18を中心とした脳内炎症と精神疾患の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16680
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

山西 恭輔  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50626786)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードうつ病 / 精神ストレス / 脳内炎症 / インターロイキン18 / ストレス反応
研究成果の概要

インターロイキン18(IL18)は炎症性サイトカインであり、うつ病などの精神疾患と関係がある。我々は以前、IL18の欠損が海馬の障害を引き起こし、うつ病様行動変化をもたらす可能性があることを発見した。しかし、ストレス下でのIL18の潜在的な役割は不明なままである。本研究では急性ストレス時のIL18の影響を検討した。IL18欠損マウスは、ストレスに対し敏感な反応を示すことが明らかになった。さらに、ストレスによる神経炎症とグルココルチコイドシグナルの増大が生じた。結論として、IL18はストレス応答を調節し、神経炎症とグルココルチコイドシグナル伝達のバランスを維持する不可欠な因子である可能性がある。

自由記述の分野

精神科神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代社会において、ハラスメントなど様々なストレスが存在している。このようなストレスは、眼で見てわかるものではなく、評価や原因の評価が困難である。今回の我々の研究は、ストレスに対して免疫機能が重要な役割を果たしており、特に炎症性サイトカインのインターロイキン18がストレスによって生じた脳内炎症のコントロールに重要な役割を果たしていることが明らかになった。目に見えないストレスに対する脳内反応を明らかにすることで、今後インターロイキン18を中心にシグナル経路を解析することで、ストレスに対する心因反応を緩和させるなど治療応用化の可能性につながり、社会還元が可能と思われる。

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公開日: 2024-01-30  

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