インターロイキン18(IL18)は炎症性サイトカインであり、うつ病などの精神疾患と関係がある。我々は以前、IL18の欠損が海馬の障害を引き起こし、うつ病様行動変化をもたらす可能性があることを発見した。しかし、ストレス下でのIL18の潜在的な役割は不明なままである。本研究では急性ストレス時のIL18の影響を検討した。IL18欠損マウスは、ストレスに対し敏感な反応を示すことが明らかになった。さらに、ストレスによる神経炎症とグルココルチコイドシグナルの増大が生じた。結論として、IL18はストレス応答を調節し、神経炎症とグルココルチコイドシグナル伝達のバランスを維持する不可欠な因子である可能性がある。
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