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2021 年度 実施状況報告書

ピロリン酸心筋シンチグラフィを用いた心アミロイドーシスの定量的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K16695
研究機関信州大学

研究代表者

柳澤 新  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (30419402)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード心アミロイドーシス / ピロリン酸心筋シンチグラフィ
研究実績の概要

心アミロイドーシス患者においてピロリン酸心筋シンチグラフィにおける有用性について、心臓のSUVmax(ある関心領域内の1pixelあたりの最大SUV値)を用いることにより、心アミロイドーシスのtype分類が可能であるとの要旨の論文発表を行った。(Absolute quantitative analysis of cardiac amyloidosis using SPECT/CT 99m Tc-pyrophosphate. Amyloid: Sep;28(3):213-214 2021)
当該年度は、本手法を用いて、心アミロイドーシスあるいは心アミロイドーシス疑い患者に対して、100例超の検査を行った。
本評価法を用いると、疾患毎の心筋アミロイド沈着をある程度評価可能と考えられた。一方、SUVmaxを用いた本評価法では、治療効果判定を行う際に、視覚的評価法と乖離する結果になる印象があった。これは、SUVmaxが画素値の最大値を評価しているため、画像のノイズの影響を受けている可能性があるためと考えられた。
従って、今後は、SUVmaxだけでなく、SUVpeak(1cm3の球体のSUVの平均値)、ある一定のSUV値を示す領域の体積(MTV:metabolic tumor volume)、MTVにSUVを乗じた値(TLG:total lesion glycolysis)等の数値と比較し、その有用性を検討する必要があると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

心アミロイドーシス患者数は全国的にも限られており、症例数の蓄積にある程度の期間を要した。

今後の研究の推進方策

蓄積された症例を基に、本定量評価法の有用性や妥当性を検討すると共に、新たな定量評価法の構築にむけて、関係する診療科と協力して研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

今後、当研究において、必要なソフトウェア等の購入を考えている。
また、今年度は研究会に関する旅費等の支出がほとんどなかったため、それらを次年度に繰り越す必要が生じたため。

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公開日: 2022-12-28  

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