123I-ioflupaneは認知症診断に重要な役割を担っており、臨床的・社会的に重要であるが、撮像時間も長く、患者負担も大きい。また、検査効率や経済性の観点からも脳核医学検査の時間短縮は取り組むべき課題と考えられた。本研究では人工知能を用いた画質改善技術を開発し、撮像時間が1/5となる5分間の画像を用いて、オリジナル画像と良好な読影結果の一致率を示すことができた。この結果により、さらなる研究の後、123I-ioflupaneの撮像時間短縮により患者負担の軽減のみならず検査室のスループットの向上にも繋がると考えられた。また、本技術は他の核医学検査にも応用可能であり、その意義は大きいと思われた。
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