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2023 年度 研究成果報告書

クローン病腸管線維化の病態に基づいた3D超音波検査の有用性

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16707
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

佐上 晋太郎  北里大学, 北里研究所病院, 副センター長 (10837371)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード炎症性腸疾患 / クローン病 / 造影超音波 / MRエンテログラフィー / 腸管エコー / 線維化 / エラストグラフィー
研究成果の概要

クローン病(CD)は、腸に特異的に炎症が生じ、狭窄や穿孔を引き起こす原因不明の疾患です。狭窄には浮腫による炎症性狭窄と線維性狭窄があり、治療法が異なるため、これらを鑑別できる画像検査が重要である。本研究では、3D超音波検査の壁肥厚、血流増加、弾性と病理組織の線維化や炎症所見、免疫学的マーカーとの関連を調査した。2024年3月までに38症例のデータを収集し、解析結果を学会や論文で報告を行った。また、エラストグラフィーで測定した腸の硬さが、生物学的製剤による治療効果の予測因子であることを確認した。

自由記述の分野

炎症性腸疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の主要な目標は、3D超音波のパラメーターを用いて炎症性狭窄と線維性狭窄の鑑別方法の有用性を証明することであった。最終的に治療予後不良因子として、寛解導入治療開始時の最重症部のエラストグラフィーの値が高い(硬い)ことが相関することを報告した。治療予後に線維化が関与する可能性を示した。
社会的意義として本研究の成果は、線維化抑制薬の臨床適用や効果判定に役立つ可能性がある。現在、線維化抑制薬は臨床試験中であり、今後の使用が期待されている。本研究の結果は、重症度評価や寛解導入治療のモニタリングにも転用可能であり、臨床現場での実用化が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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