研究課題
本年度は主に読影実験、論文作成を行なった。胸部X線動態撮影肺血流イメージングを撮影され、肺高血圧症の診断を受けた患者を後ろ向きに抽出し、CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症), non-CTEPH症例の分別能を評価する読影実験を行ない、肺換気/血流シンチグラフィと比較した。胸部X線動態撮影肺血流イメージングは、肺高血圧症からCTEPHを検出することにおいて、高い感度、特異度、正診率をもち、肺換気/血流シンチグラフィの結果との一致度も高いことがわかった。Efficacy of Dynamic Chest Radiography for Chronic Thromboembolic Pulmonary HypertensionのタイトルでRadiology誌に投稿し、受理された(Radiology 2023; 306(3):e220908)。
2: おおむね順調に進展している
ガイドラインの改訂にも寄与するようなインパクトの高い研究成果を目指して、前向き研究を行う方針としたため、さらに期間が必要と考えた。また、COVID-19によるロックダウンや休業要請などにより研究時間が減少したため。
現在は実臨床により近い形での前向き試験を行うために準備をしている。ガイドラインの改訂にも寄与するようなインパクトの高い研究成果を目指している。
前向き研究への準備に思ったよりも準備を要したため。主に書籍の購入や学会発表や論文投稿費用に使用する予定である。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 産業財産権 (2件)
Radiology
巻: 306 ページ: e220908
10.1148/radiol.220908
European Heart Journal - Cardiovascular Imaging
巻: 23 ページ: e264~e265
10.1093/ehjci/jeac027