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2020 年度 実施状況報告書

AI画像診断支援システムの構築~重篤な救急頭部疾患を診断・予測する~

研究課題

研究課題/領域番号 20K16737
研究機関順天堂大学

研究代表者

菊田 潤子  順天堂大学, 医学部, 助教 (70613389)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードディープラーニング / AI診断支援システム / 頭部CT画像
研究実績の概要

令和2年後はSonyのNeural network consoleを用いて機械学習のデータセットの作成方法、およびアルゴリズムについて学習した。頭部CT画像のデータが思ったより取得できなったため、まず、文京コホート研究の約1600人分の頭部MRIのFLAIR画像を用いて、大脳白質の虚血性変化の分類について機械学習を行った。具体的には脳室周囲と大脳深部白質の虚血性変化(PVHとDSWMH)の進行度をFazekas分類に基づいて4分類し、トレーニングデータで人工知能に学習させた。次にテストデータを用いて人工知能が正しく4分類できるかを実施した。さらに5名の画像診断医にも同様にテストデータを4分類してもらい、人工知能の正解率との比較を行った。結果は人工知能の正解率と画像診断医との平均正解率はほぼ同様であった。この研究成果は第48回日本磁気共鳴医学会大会で発表した。その他、ディープラーニングを用いた研究テーマでいくつか研究発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

緊急性のある頭部疾患を擁する頭部CT画像データが思ったより取得できなかったため、進捗状況はやや遅れている。しかし、頭部MRIのFLAIR画像を用いて大脳白質の虚血性変化の進行度を人工知能に4分類させるという研究により、機械学習の基礎知識やアルゴリズムについては学ぶことができた。研究課題に必要な頭部CT画像のデータ数が集まり次第、研究課題に着手する予定である。

今後の研究の推進方策

頭部CT画像データ数を確保する。また、機械学習の精度を上げるためには、より専門的な技術が必要となるため、同じ研究室にいる仲間に協力を仰いだり、機械学習に関するセミナーに積極的に参加する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 深層学習モデルを用いた乳幼児脳MRIからの年齢推定2021

    • 著者名/発表者名
      和田昭彦、斎藤勇哉、藤田翔平、加藤伸平、池之内穣、明石敏昭、佐野勝廣、 佐藤香菜子、菊田潤子、鎌形康司、青木茂樹
    • 学会等名
      第50回日本神経放射線学会
  • [学会発表] Deep Learning for Classifying White Matter Hyperintensities on Brain MRI2020

    • 著者名/発表者名
      Junko Kikuta, Akihiko Wada, Yuki Someya, Shimpei Kato, Shohei Fujita, Kanako Sato, Toshiaki Akashi, Koji Kamagata,Yoshifumi Tamura, Ryuzo Kawamori, Hirotaka Watada, Shigeki Aoki
    • 学会等名
      第48回日本磁気共鳴医学会大会
  • [学会発表] 大脳白質病変のGrade 分類に対するDeep learning の有用性2020

    • 著者名/発表者名
      菊田潤子、和田昭彦、加藤伸平、枝伸人、中嶋光、藤田哲郎、 宇田川剛史、尾崎裕、青木茂樹
    • 学会等名
      第49回日本神経放射線学会

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公開日: 2021-12-27  

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