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2021 年度 実施状況報告書

アルツハイマー型認知症を対象としたタウPETの標準化手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K16747
研究機関北里大学

研究代表者

我妻 慧  北里大学, 医療衛生学部, 講師 (40738283)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードタウ蛋白 / アルツハイマー病 / PET / 核医学
研究実績の概要

2021年度、タウPET専用のファントムとして、分解能、画像ノイズ、画像コントラストを一度の撮像で評価が可能なタウPET専用のファントムを作成した。既存の評価ファントムでは画像コントラストと画像ノイズを一度に評価をすることができなかったが、本申請で作成したファントムでこれらの評価指標を一度に評価が可能となった。2020年度に明らかにしたタウPETを模擬する放射能条件は既存のファントムを考慮して決定したため、本年度に作成したタウPET専用のファントムに対応して放射能条件を微調整してタウPET専用のファントムの放射能条件を明らかにした。タウPET専用のファントムの均一部分を使用して画像ノイズを測定することができ、タウPET専用のファントムの画像ノイズは既存のファントムの評価結果と遜色のない結果であった。画像コントラストおよび分解能はタウPET専用のファントムの脳を模擬した部分を使用する。また、本研究では2021年に欧州の多施設研究の脳PET撮像の標準化で使用されている脳PETの定量性を示す指標であるリカバリ係数を採用することとした。タウPET専用のファントムの画像の画像コントラストと定量性は既存のファントムの結果と比較して過小評価されていることがわかった。この結果から、タウPET専用のファントムで解析に使用している手法が既存のファントムをベースに作成しているため、ファントム自体の違いによる影響が出ていると考えた。2022年度はこの解析方法の最適化を目指す。タウPET専用ファントムの脳を模擬した部分の画像は脳の構造をよく再現していることがわかった。アルツハイマー病ではタウ蛋白病変が側頭葉内側から沈着する。タウPET専用ファントムの脳を模擬した部分は側頭葉に相当する。本研究によってアルツハイマー病に伴うタウ蛋白の沈着を的確にとらえ、早期発見および重症度評価の可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度にタウPET用ファントムを作成したので、解析方法の最適化が遅れている。2022年度の早い時期に解析方法を確立する。

今後の研究の推進方策

現在、タウPET専用ファントムの解析方法の最適化を図っている。最適化が済み次第、既存のファントムに解析結果と比較して遜色のないことを確認する。これらの成果をまとめ成果発表の準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため、調査のための国内外学会に参加する機会が限られており、繰越が発生した。2022年度は成果発表に向けて予算を使用していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] タウPETイメージングの標準的撮像法の確立を目的とした多施設共同研究2021

    • 著者名/発表者名
      我妻慧,三輪建太,赤松剛,山尾天翔,上髙祐人,藤田尚利,櫻井実,花岡宏平
    • 学会等名
      第49回日本放射線技術学会秋季学術大会

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公開日: 2022-12-28  

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