研究課題/領域番号 |
20K16751
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター) (2022-2023) 群馬大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
柴 慎太郎 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター), 湘南先端医学研究所 放射線医学研究部, 主任研究員 (90826950)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 重粒子線治療 / 骨肉腫 / 生物学的効果 / 線量分布図 |
研究成果の概要 |
群馬大学重粒子線医学センターで治療が行われた骨軟部腫瘍に対する治療成績を解析し、報告した。また、細胞実験で重粒子線の線エネルギー付与(LET)の変化による殺細胞効果と化学療法の増感割合の変化に関しても研究を行い報告した。また、実際の治療計画ではヒト唾液腺細胞の相対的生物学的効果(RBE)が用いられているが、今回の研究ではヒト骨肉腫細胞に対してさまざまなLETで重粒子線照射を行い、それぞれのRBEを求め、その結果を用いて骨肉腫細胞特異的線量分布を作成した。その結果、線量分布の劣化を認め、特に線量分布均一性で劣化を認めた。この線量分布の解析に関して論文として学術誌に報告した。
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自由記述の分野 |
放射線治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で行った、重粒子線治療の異なる線エネルギー付与(LET)における殺細胞効果の違いの研究や腫瘍特異的RBEを用いた線量分布の最適化は、LET最適化線量分布の作成やマルチイオン照射の研究といった、今後の重粒子線治療の局所効果向上のための研究の礎となると考える。また、患者さんにとって局所効果の向上は生存に寄与すると考えられるので研究成果の学術的意義は大きいと考える。
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